【メガネレンズの基礎知識】種類・機能・交換のタイミングまとめ

目次

普段は何気なくかけているメガネですが、実は使用されているレンズはかなりの高性能。直径数センチの中に様々な技術が詰め込まれています。

ここでは、メガネのレンズについて詳しく解説いたします。自分にぴったり合ったレンズを見つけるためにも、ぜひ参考にしていただければと思います。

メガネレンズの基礎知識

メガネレンズの基礎知識

一見どれも同じに見えるメガネのレンズ。しかし、実は素材・形状・焦点の違いでそれぞれ以下のように分類することができます。

・素材(プラスチック・ガラス)
・形状(球面・非球面・両面非球面)
・焦点(単焦点・累進単焦点)

まずは、それぞれのレンズが、どのような特徴を持っているのか、解説していきます。

レンズの素材は2種類

まずレンズの素材は、大きく分けると「ガラス」「プラスチック」の2種類があります。

扱いやすいプラスチックレンズ

一つめはプラスチックレンズ。最近の主流であり、軽く割れにくいことが特徴的です。さまざまな色に染色することも可能で、カラーバリエーションが豊富です。

ただし、プラスチックレンズは熱に弱いです。そのため、熱が加わるとレンズのコーティングが剥がれてしまったり、変形してしまったりすることがあります。

熱に強いガラスレンズ

二つ目はガラスレンズ。
ガラスレンズのメリットは、耐熱性に優れており、熱による変形が起きにくいことです。
プラスチックレンズよりも、傷がつきにくいという長所もあります。

ただし、プラスチックレンズと比べると重めなことはデメリット。
改良された軽いガラスレンズもありますが、価格はプラスチックレンズよりも割高です。
また、うっかり落としてしまうと割れやすいことも、デメリットと言えるでしょう。

価格が高めで、日常的に扱いにくいので、近年は使用されることが減ってきているレンズです。

球面レンズってどんなレンズ?

素材だけでなく、レンズの設計による違いもあります。

レンズの形状は、「球面レンズ」「非球面レンズ」「両面非球面レンズ」の3種類。
形や厚さなどよって、それぞれ度数や見え方、コストに差があります。

球面レンズは度数弱めにおすすめ

球面レンズは球体の一部を切り取ったようにレンズが大きくカーブしています。
内側と外側では度数が違っており、周辺部がややぼやけて見えるのが特徴的。価格は比較的リーズナブルです。

度数が強くなるほどレンズが厚くなるので、度数が弱ければそれほど厚みが出ません。そのため、メガネの度数があまり強くない方におすすめです。

非球面レンズはフラットな仕上がり

球面レンズは外面を平らに仕上げているレンズです。周辺のぼやけが少なく、くっきり見えるのが特徴です。
度数がある程度強くても薄く仕上げることができるため、度数が強い方にはおすすめのレンズです。ただし、価格は球面レンズよりも高くなってしまいます。

非球面レンズのさらに詳しい特徴やメリットについては、「非球面レンズの仕組みとメリットとは?」もぜひご覧ください。

両面非球面レンズは疲れにくい

両面非球面レンズはレンズの外面も内面もフラットに仕上げた高性能レンズです。
レンズ周辺部の度数ズレと、非点収差が補正されるので、歪みが少ないクリアな視界になるのが両面非球面レンズの特徴。
また、非球面レンズよりもさらに薄いため、軽量なこともメリットです。

上記の理由により、長時間かけていても疲れにくい、目に優しいレンズと言えます。
特に乱視や度数の強い方はメリットを感じやすいためおすすめですが、球面レンズや非球面レンズよりも価格は高額です。

レンズと焦点の数の関係

レンズは焦点の数によって、「単焦点レンズ」と「累進多焦点レンズ」に分かれます。

単焦点レンズは一般的な弱視の矯正目的、累進多焦点レンズは老眼用の遠近両用メガネに使われることが多いです。

単焦点レンズは一つの機能のみ

単焦点レンズは1枚のレンズにつき一つの補正機能を持つレンズのことです。遠視用、近視用、乱視用、老眼用などの種類があり、それぞれの見え方を正常な視力に近づけるよう補正してくれます。

ただし、使い道は一つしかないため要注意です。
例えば、老眼用のレンズは距離が近いところに焦点を合わせているため、遠くを見ようとしてもはっきり見ることはできません。場合によって使い分けが必要となります。

累進単焦点レンズは多機能

累進多焦点レンズは1枚のレンズに複数の度数を含ませています。
レンズの下部ほど焦点が近く、上部ほど遠くなっている仕組みで、付け替えなしで手元から遠くまで見ることができます。

そのため、老眼用の遠近両用メガネに使われるレンズです。
視線を下げると近くに、上げると遠くにピントが合うようになっているため、手元とPCを交互に見るデスクワークなどに最適となっています。

累進レンズは3種類

累進多焦点レンズは、見える距離によってさらに細かく以下の3種に分けられます。
ここでも簡単に解説しますが、より詳しく知りたい方は「累進レンズのメリットとは?種類とおすすめの使い道を解説」をご参照ください。

遠近両用レンズは近くも遠くも見える

「遠近両用レンズ」はレンズの中で徐々に度数が変化していて、レンズの上部で遠くを、下部で近くを見る仕組みになっています。1本で近くも遠くも良く見えるような作りのメガネです。

中近両用レンズは室内向き

「中近両用レンズ」は、3mから5m先までの中距離が良く見えるレンズです。室内の仕事や家事を行うのにちょうど良く、「室内用」とも呼ばれることも。

ただし、遠くは見えづらいので、外出や車の運転などには向いていません。

近々両用レンズは手元がよく見える

「近々レンズ」は手元から1mほど先までの比較的近いところが見やすいレンズです。
視線が手元から少しでも離れると見えなくなる老眼鏡よりも視界が広がるため、読書やパソコン、デスクワークをこなすにはぴったりです。

【安いレンズと高いレンズ】価格の差はなぜ?

【安いレンズと高いレンズ】価格の差はなぜ?

メガネのレンズの価格は、使われている素材や技術、販売店によってかなり幅があります。
具体的に、単焦点レンズ・累進多焦点レンズの価格相場は以下の通り。

・単焦点レンズ:3,000円(量販店)〜80,000円(高級店)
・累進多焦点レンズ:5,000円(量販店)〜200,000円(高級店)

高いレンズは、決してブランドイメージ等のために不当に高いのではなく、使われている素材や技術が優れた品真の良いレンズです。
価格によって、品質に差が出る部分は以下の通り。

・透明度
・歪み
・薄さ・軽さ
・コーティングの丈夫さ
・素材の耐久性
など

もちろん、高いレンズにはそれだけの良さがありますが、決して高ければ高いほど良いというわけではありません。
クオリティへのこだわりは人それぞれですし、高いレンズであっても度数が合っていなければ目に悪影響を及ぼします。

実質的にはレンズの品質よりも、検査やフィッティングをするスタッフの技術の方が重要なのです。

メガネレンズを交換すべきタイミング

メガネレンズを交換すべきタイミング

メガネを長く使っていると、いつかはレンズを交換するときが来ます。

・度数が変化してきたとき
・汚れや傷で見づらくなってきたとき

多くはこの2パターンですが、それぞれ具体的にどんなタイミングなのでしょうか。レンズの交換時期についてご説明いたします。

なお、レンズの交換時期については、「メガネのレンズを交換するタイミング|レンズだけ交換可能?」で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。

度数が変化してきたとき

まず、絶対にレンズを交換するべきなのは、視力が変わって必要な度数が変化したとき。
一度しっかり検査をしてメガネを作っても、人の目は時間の経過とともに視力が低下したり、まれに向上したりすることもあります。
いずれにせよ、今使っているメガネが見えにくいと感じたら、レンズ交換のサインです。

度数が合わないレンズを使い続けていると、ピントを調節する「毛様体筋」という筋肉の働きが弱まったり、過剰に負担をかけたりしてしまいます。
目の疲れが慢性化すると、視力の低下や頭痛、吐き気などに繋がってしまうことも。

メガネの度数が合わなくなってきたと感じたら、早急にレンズを交換しましょう。
まずは交換前に視力検査を行なって、今の目に必要な度数を計測してみてくださいね。

レンズの寿命がきたとき

メガネのレンズの寿命は、プラスチックレンズの場合で1年半~2年程度です。
なぜこの期間で寿命が訪れるかというと、レンズのコーティングが劣化してしまうため。

レンズ本体とコーティングには違う素材が使われているため、温度が変わった時の膨張率が違います。
特別に高温に晒したわけではなくても、日常の気温変化などで膨張と収縮を繰り返すうちに、コーティングにひび割れや歪みができてしまうのです。
特別に見えにくいと感じるわけではなくても、メガネのレンズは2年を目安に交換するようにしましょう。

メガネレンズの正しいケア方法

メガネレンズの正しいケア方法

レンズを長持ちさせるには、日頃のケアが大切です。
まず、プラスチックレンズやコーティングは、汗・皮脂・ファンデーションなどの汚れにより化学変化を起こして劣化してしまいます。
また、ホコリや砂などがついたまま、メガネ拭きで乾拭きするとレンズに傷がつきます。

メガネは毎日水洗いして清潔を保ち、洗った後に柔らかい布で拭いて乾かすようにしましょう。
ちなみに、メガネのレンズは熱とアルカリ性に弱いので、洗うときにお湯や洗剤は使わないようにしてください。
また、ひどい汚れがついたときには、中性洗剤か専用のメガネクリーナーを使って洗浄すると綺麗になります。

まとめ

まとめ

目が悪い方にとって、メガネはなくてはならないもの。その中でも、レンズは見え方にダイレクトに関わってくる部分です。
正しい知識を持っていれば、メガネ選びがもっと楽しくなりますし、愛着も湧いてきます。
自分にぴったりのレンズを見つけて、快適なメガネライフをお送りいただければ幸いです。

メガネの田中では、一人ひとりに合ったメガネを選ぶために、独自のサービスでお手伝いをしています。
メガネの田中のメガネ選びについて知りたい方は、「メガネの田中独自のメガネ選びをご紹介」もチェックしてみてください。

関連記事

PAGETOP