眼鏡の度数や用語について解説!度数の決め方・変更のタイミングも解説!

目次

「度数」は眼鏡を愛用している人にとっては馴染みのある数値ですが、具体的には何を表しているのでしょうか。また、眼科医で出される処方箋の数値はどんな意味があるのでしょうか。ここでは、自分に合った眼鏡作りに欠かせない度数について知っておきたいあれこれをご紹介いたします。

そもそも度数とは

そもそも度数とは

そもそも、眼鏡の「度数」とは、いったい何を表しているのでしょうか。

視力を上げるためのレンズの強さを数値化したもの

眼鏡の度数は視力を矯正するために必要なレンズの強さを数値化したもののことで、視力とは異なります。

視力と度数は違う

度数の単位は「ディオプトリー(D)」と言い、数字の後ろに付けられます。近目の場合は凹レンズで矯正されるので「-」で表し、「-3D」などと表記されます。一方、老眼や遠視の場合は凸レンズで矯正されるため「+」で表され、「+5D」などと表記されます。

両目1.0が適切な度数

眼鏡の度数は視力だけで決められる訳ではありません。左右の見え方の違い、使う用途や年齢などによってその人に合わせて調整します。一般的には、眼鏡をかけた状態で「1.0」程度の視力になるような度数にすることが多いです。

処方箋の見方は?

処方箋の見方は?

眼科で度数を測ると処方箋が渡されます。この処方箋の見方を知っていれば、より詳しく自分の目の状態を理解することができます。
ここでは、処方箋に用いられる球面度数(SPH)・円柱度数(CYL)・円柱軸(AXIS)・瞳孔間距離(PD)・加入度数(ADD)・遠用および近用・右目および左目・EPの8用語の意味を解説していきます。

球面度数(SPH)

「球面度数」は「SPH」または「S」と表記されています。この数値が大きいほど度数が強くなります。また、数値の前に「-」か「凹」があると近視、「+」か「凸」があると遠視または老眼の程度を表しているということになります。

円柱度数(CYL)

「円柱度数」は乱視の度数を表していて、「乱視度数」や「CY値」とも呼ばれます。基本的に0.25刻みで表記され、「±0.1」なら一般的な数値で、乱視であっても軽度であり特別な処置は不要となります。「±1.25~±2.00」であれば中度の乱視、「±2.25~3.00」であれば強度の乱視となり、矯正する必要が出てきます。
ここでも、近視が「-」、遠視は「+」と表記されます。

円柱軸(AXIS)

「円柱軸」は乱視の角度を表すもので、0~180の数値で表されます。矯正の必要がない場合には記載されません。

直乱視

180°付近の数値で示されていれば「直乱視」です。「直乱視」とは縦方向のゆがみが強い乱視のことで、ものの縦方向の長さが長く見えたり、天井が高く感じたり、床が遠くに感じたりします。

倒乱視

90°付近の数値で示されていれば「倒乱視」となります。「倒乱視」とは横方向のゆがみが強い乱視です。横方向に屈折して見えるので、「直乱視」とは逆にものの横方向の長さが長く見えたり、天井が低く感じたり、床が近くに感じたりします。

斜乱視

直乱視や倒乱視以外は「斜乱視」となり、45°あるいは135°付近の数値で表します。「斜乱視」は斜め方向の屈折が強い乱視で、壁に傾きを感じたりします。

瞳孔間距離(PD)

「瞳孔間距離」は左右の黒目の中心間の距離です。単位は「mm」で、左右別または合計で表されます。
なお、個人差はありますが、成人の瞳孔間距離は左右合計で男性62~64mm、女性59~60mmが平均値です。

加入度数(ADD)

「加入度数」とは、遠くをみるための度数と、近くをみるための度数の差です。

FOR DISTANCE=遠用、FOR READING=近用

「FOR DISTANCE」とは遠くを見るための眼鏡のことです。「Distance」や、日常生活に使用するため「常用」と表されることもあります。
一方、「FOR READING」は、本や近くを見るための眼鏡を表します。主に老眼用として使われ、「for near」と表記されることもあります。

R=右目、L=左目

「R」はright、つまり右目の情報であるという意味です。一方「L」はleft、左目の情報であるという意味です。

EP=アイポイント

「アイポイント(EP)」はレンズのどこに黒目がくるかを表す数値で、特に遠近両用の眼鏡を作る時に大切です。ちょうどレンズの真ん中の高さを±0とし、眼鏡をかけたときレンズのどの部分を通して見るかを、ミリ単位で表記します。

一般的な眼鏡はアイポイントを中心より2ミリほど上げ、+2.0ぐらいで作ることが多いです。ただし、近くを見る専用の老眼鏡は目線を下げることが多いため、アイポイントは±0で作ります。

眼鏡を作るための度数の測り方

眼鏡を作るための度数の測り方

眼鏡を作る時に欠かせない度数ですが、どこでどのように測るのでしょうか。

眼科で検査をして処方箋を出してもらう

詳しい数値を出すためには、やはり眼科で検査を受けることがベストです。眼科で度数検査をすると、上記のような数値が並んだ処方箋を書いてもらえます。店舗ではその処方箋をもとに眼鏡を作成するので、自分にぴったりの眼鏡を作ることができます。
注意点としては、眼科へ行く日はできるだけスマホやゲーム、パソコンの使用を控えておくことです。目に負担がかかり、正確な数値が出ないことがあります。

店頭の視力測定で調べる

店頭でも視力検査を行っています。店舗にもよりますが、近視や乱視、遠視の度数だけでなく、左右の視線のズレなども計測できます。
視力測定だけでも受け付けている店舗もあるので、できれば1年に1回は視力測定することをおすすめいたします。

使用中の眼鏡と同じ度数で作る

現在使っている眼鏡はぴったりだけど、全く同じ度数で新しい眼鏡を作りたいということもあるかと思います。その場合は、現在使用中の眼鏡の度数を調べ、同じ度数で作ることもできます。

合わない度数の眼鏡に注意!

合わない度数の眼鏡に注意!

人間の視力は年々変化しています。購入したときは自分にぴったりでも、何年かたつと度が合わなくなってくることがあります。もし度数の合っていない眼鏡をかけ続けると、次のような様々な弊害が生まれます。

疲れ目だけでなく頭痛や吐き気、肩や首のコリも

合わない度数の眼鏡をかけ続けると、疲れ目はもちろん、頭痛や吐き気、肩や首のコリなどの全身症状が現れてきます。

近視を悪化させる原因にも

眼鏡が合わないと目に大きな負担をかけ、視力が悪化し、近視を強めてしまう恐れもあります。

強い度数や弱めの度数でさえも疲労に

よく「眼鏡は少し度が弱いほうが良い」と言われますが、個人差があり、一概には言えません。強すぎても弱すぎても目に負担がかかり、疲れ目の原因になることがあります。

見る距離や用途に合わせた度数で

眼鏡は用途に合わせた度数であることも大切です。用途に合った度数でなければ、不便ですし危険なことさえあります。例えば、主に運転する時に使う眼鏡なら遠くがはっきり見える度数、パソコン作業に使う眼鏡なら近くがはっきり見える度数など、用途に合わせた度数の眼鏡が必要となります。

眼鏡の度数からコンタクトの度数を知る方法

眼鏡の度数からコンタクトの度数を知る方法

コンタクトレンズを愛用している方も多いと思いますが、もちろんコンタクトレンズにも度数があります。
眼鏡の度数とコンタクトレンズの度数は同じなのでしょうか。コンタクトユーザーの方も、眼鏡を作るときのためにぜひ知っておいていただければと思います。

眼鏡とコンタクトレンズの度数は違う

まず注意しなければならないのが、眼鏡の度数とコンタクトレンズの度数は同じではないということです。眼鏡は角膜からレンズまで12mmほど離れていますが、コンタクトは目に密着しているので、そのぶん度数が弱くなっています。

眼鏡とコンタクトレンズの度数を比較できる換算表

眼鏡の度数とコンタクトレンズの度数は対応しており、換算表を使えば眼鏡の度数からコンタクトレンズの度数を知ることができます。とは言え、より正確な数値を得るためにも、なるべくコンタクト用・眼鏡用の処方箋を出してもらうことをおすすめいたします。

コンタクトレンズの度数の限界は厚みの限界

眼鏡の場合、一般的には度数が高くなるほどレンズは厚くなります。一方で、コンタクトレンズは目に直接入れるもののため、厚くするのに限界があり、度数を高くすると目に余分な負担をかけることになります。
度数の高いコンタクトレンズを購入する場合は、自己判断ではなく眼科医と相談したうえで購入することをおすすめいたします。

まとめ

まとめ

これまで、何気なく「いつもと同じ度数」で眼鏡やコンタクトレンズを購入してきた方も多いのではないでしょうか。眼鏡もコンタクトレンズも、目の働きを助けてくれる大切で繊細な相棒です。ぜひその性質を詳しく知って、自分にぴったりの「相棒」を手に入れていただければと思います。

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